到着したのは愛媛県の松山空港。
今まで私が乗った中で2番めに小さな飛行機で、ドキドキしました。
(一番小さかったのは、ユタ州からモンタナ州に向かう飛行機。死ぬかと思った)
ほとんど揺れることもなく、無事に到着。

松山には叔父とその妹さんが住んでおり、姉が仕事で松山に行くというので、私も従姉妹たちも集合することになったのです。

 

坊ちゃん列車に乗って、移動!

 

到着した日は、道後温泉でお泊り。

 

叔父の妹さん(以降、叔母さん)、姉、従姉妹たちと私。
宿の前で集合写真。
中年女子の修学旅行のよう。

 

宿に着いたら、もう夕食の時間。
中年女子はお腹が空くのも早いのだ。

 

先付は『蟹の白雪寄せ』。
ムースのような食感。
でも味はしっかり蟹!
もっともっと食べたかった。

 

前肴、と呼ぶそうです。
・烏賊柚子味噌和え
・零余子南瓜真丈
・栗茶巾絞り
・子持鮎甘露煮
・瓢人参羹

どれも手が込んでいます。
烏賊はお酒にぴったりですね。
零余子はほっくり×ほっくりなんですが、滋味感と甘味の対照が良かったです。
一番驚いたのは、鮎の甘露煮。
甘露煮はあまり好きでなかったのですが、これは美味しい!
鮎の味がしっかりしているから?
甘露煮の味付けが甘すぎないから?
おそらくみんなもあまり甘露煮が好きでなかったのか、この美味しさに感動していました。

 

椀物は『焼かます 湯葉豆腐』。
かますに脂が乗っていて、汁に散っているのがわかりますか。
この脂の効いた出汁が美味しい!
湯葉豆腐は手作りなのがわかる、素朴な味わい。

 

お造り大絶賛。
『宇和島の鯛と間八に、吉田湾の弥生鮪』
さすが瀬戸内海に面しているだけはあるけえ!・・・とか、エセ方言を使いながら、食べる私。
いや、本当に美味しかったのです!
身がキュッと締まっているのに、味は乗っているというか。

 

焚物は『蛸つみれ鍋』。
これもめちゃっめちゃ美味しい。
蛸よりも蛸っていうの?
つみれになっている分、口に入れた瞬間から蛸の旨味がスパークするんですよ!
蛸の味が染み出した汁ももちろん美味しい!

 

蒸物は『今治産媛っ子地鶏の薯預蒸し。
これ、もう一度食べたいです。
地鶏ムッチムチ、自然薯もムッチムチ。
しかも両方味が濃いのに喧嘩しないの。
淡めのお出汁が、出しゃばらずに2つの味を引き立てています。

 

酢物、『戸島鰤の葱味噌掛け』。
今まで食べたことのないタイプの料理。
火を通した鰤の酢の物って・・・と、一瞬ひるんだのですが、美味しいよ!
まったく臭みはなく、噛むとやわやわ。
葱味噌がとてつもなく合います。
これは自分では再現できなさそう・・・もう一度食べたいなあ。

 

汁物、ご飯物。
『伊予の裸麦味噌仕立て』
『愛媛産あきたこまちを焚いたちりめん山椒御飯 香の物三種盛り』

お味噌汁が麦味噌!
初めての味わい。
素朴で甘めで、癖になりそうです。
あんまり美味しかったので、翌日道の駅で見つけて買って帰ったくらい。
ご飯もちりめん山椒も、美味しかった!

 

水物は『媛のまどんな』。
名前が可愛い。
しかも丁寧に剥かれています。
ちょっとも酸味を感じないくらい甘く、美味しかったです。

どれも美味しかったのですが、何に感動したかというと『揚げ物』がなかったこと。
そう!
揚げ物に逃げない、丁寧な料理の数々。
なので最後まで胃もたれすることなく、美味しくいただけました。

ご馳走さまでした(*^^*)

 

大和屋本店 
住所 愛媛県松山市道後湯之町20-8
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