ゴールデンウィーク最後の目的は。

 

帝国劇場で上演された『レ・ミゼラブル』!!!
三重県出身の三浦宏規くんが最年少でマリウスの役を手にしたと知り、絶対に来ようと決めていたのです。
それにしても歌の『層』が違います!
演者のみなさん、さすがの上手さ。
うまいだけじゃなく、感情の込め方も半端ないです。
ヒュー・ジャックマン主演の映画は観ていましたが、どっちも素晴らしかったです。
あまりに感極まって、半分くらい泣いていたような・・・。

で、ミュージカルはお昼からだったので、16時には終了。
興奮冷めやらぬまま、どこかのカフェに入って、またしてもスパークリングワイン。

そこから神楽坂に移動して。

 

姉御用達のイタリアン『リストランテ・ステファノ』へ。
通りから相当奥に入ったところにお店があるんです。

 

コース2種。

 

日替わりディナーコース。

 

店内は20席ほど。
こじんまりとした、個人店です。
好み。
あ、この日は姉と私と、そしていつも実家に来るとお邪魔している『すし勘』の女将。
気づけばもう30年以上のお付き合いです。

 

今回注文したのは『ヴェネチア伝統コース』。
まずは一口前菜の『ミラノ産サラミを使ったフリッタータ』。
塩気はサラミのみ。
卵の味が生きています。
チョコンと添えられたバルサミコソースを付けると、味が一変!
ワインが欲しくなりますよ!

 

ヴェネチア風前菜盛り合わせ。
黄色くて四角いのはポレンタ。
コーンミールを使った練り物を焼いたもの。
食感も面白くて美味しいです。

 

ヴェネチア風干し鱈のムース(ストッカフィッソ)。
塩を使わないで干した鱈をこう呼ぶそう。
干し鱈は1週間ほどかけて戻すとのこと。
大変。
それにしても美味しい!
魚の臭みがなくて、旨味だけ残したかのような味わい。
そして舌触りも良いです!
一度食べてみたかったのですが、想像以上に美味しい!

 

鴨肉の燻製。
これ、鴨好きにはたまりません。
逆に言うと野禽系が苦手だと、ちょっとつらいかも。
まあ、私は野禽系が大好きで、香りと味が特徴的であればあるほど嬉しいので、これは大歓迎です。
噛むほどに味が染み出してきて、いつまででも口の中にいてほしいくらい。
下は玉ねぎとグラナ・パダーののプリン。
玉ねぎの甘味とチーズのコクが合わさって、とんでもなく美味しいです。
お代わりしたかったくらい。

 

イワシのビネガーソテー。
The・イワシ!って感じの味なのですが、臭みは抜きつつイワシの脂の美味しさを引き出しています。
これはね、白ワインが欲しくなります。

 

めっちゃぶっとい、ヴェネト州バッサーノ産のアスパラガス発見!
コースとは別に単品でいただきます。
これね、2本じゃないんですよ。
1本がぶっといので、縦に割っているのです。
実にすっと入るナイフ・・・そして噛むと芳醇な肉汁が!
卵のソースでいただくのがバッサーノ式だそうな。
卵にはバルサミコが入っているのかな、ほんのりとクセのある酸味があって、アスパラに合います!

 

自家製そば粉ビゴリ、アンチョビと玉ねぎソース。
めちゃめちゃ粉の味が強く、驚くくらいコシが強いです。
蕎麦粉と小麦粉が4:6だそう。

お店の人が教えてくれたのですが、ビゴリはトルッキオという道具を遣い、めちゃめちゃ圧力をかけて押し出すのだそう。
「実はけっこう大変なんです」と言っていましたが、わかります!
この歯を押し返してくるようなコシ!
硬いというわけではないのですが、コシが強いのでフォークに巻いて食べるのも一苦労。
でも、美味しいんですよ。
ソースはアンチョビと白ワインと玉ねぎといういたってシンプル。
でもそれがパスタの美味しさを一層引き立てています。
あんまりゴッテリしたソースだと、全体的に重すぎになるのかな。
上に乗っている赤い玉ねぎは、赤ワインで煮たもの。

 

次はメインかなと思い込んでいたら、まさかのリゾット。
サルシッチャとトマトのローズマリー風味のリゾット。
まあ、来ると思っていなかったので胃が驚いていますが、これまた美味しい!
サルシッチャ、もちろん手作り。
ローズマリーの風味が強くて、クセになります。

 

女将さんと姉、注文の『ヴェネチア風スミイカの煮込み 白ポレンタ添え』。
白ポレンタは白いとうもろこしを使ったフレッシュなもの。
これ、魚介類だし軽めっちゃうの・・・なんて思ったあなた。
それは間違いです。
イカスミってけっこうこってりしているし、イカ自体ガッツリ入っています。
それにしてもイカスミって美味しい!
まわりのポレンタと一緒に食べると、かなり幸せです。

 

M子注文の『牛レバーと玉ねぎのヴェネチア風ソテー 白ワインソース』。
これ、かなり舌に馴染む味です。
好き。
ビーフストロガノフっぽいんですが、白ワインを使っているので軽い口当たり。
また、そのおかげでレバーもあっさりいただけます。
これは美味しい。
ソースをポレンタに付けていただくと、さらに美味しいです!

 

もうお腹いっぱい・・・なんだけど、デザートは別腹!
アフォガートと『ステファノのフレッシュティラミス』。
アフォガードはもちろん美味しいのだけど、このティラミスは絶品すぎる!
いままで食べた中で間違いなくダントツの美味しさ。
味のどこにも角がないんですよ!

 

どこまでも丸く、舌を蕩かすような美味しさ。
なんでもオーナーのステファノさんの実家の味・・・つまりお母さんの味なのだそう。
こんなに美味しいティラミスを作ることができるお母さん、私もほしいです。

 

あんまりティラミスが美味しくてテンション上がっていたら、ステファノさんが来て、なぜかそこから薪ストーブ話で盛り上がり。

「イタリアの卵酒だよ」とトロっとしたお酒をもらっちゃいました。
これが滅法美味しかったのですがベースは何と言っていたかな?
実際卵は入っていなくて、クリーミーでとっても甘い!
こんなに甘くて美味しのに、アルコール度数は20度以上あるそうです。
それにしてもすべて美味しかった・・・。
ここは再訪したいです。

ご馳走さまでした(*^^*)

 

リストランテ・ステファノ
住所 東京都新宿区神楽坂6-47照井ビル1階
TEL 03-5228-7515
営業時間 月・木・金のランチ営業時間:11:30〜15:00 (L.O.14:00)
     土日祝日のランチ:2部制となっております
     1部 11:30〜13:15 2部 13:30〜15:00
ディナー 18:00 ~ 23:00 (L.O.22:00)
定休日 火曜終日 毎週水曜ランチタイム(18:00から通常ディナー営業)