台湾旅行のちょっと前。

 

津市内のとあるお店にて、ワイン会が開催されました。
とある、言うたかてタイトルに店名が出ています。
そう、三重県立美術館に併設されたフレンチレストラン『ミュゼ・ボンヴィヴァン』です。

 

参加者は7名。
当初は8名予定でしたが、1名来られなくなったため。
だいたいワインを1瓶8名で飲む計算となっているので、1名減ると1杯の量が若干増えるのです。
こわい。

 

素敵なテーブルセッティング。
始まります。
と言っても、私自身にあまりワインの知識がないため、もっぱら料理部分をご紹介。

 

『鱧のコンソメジュレを浮かべたヴィシソワーズ 紀伊長島の赤うにと幻の鮑ブラックリップ』。
上に乗っているのは、ミュゼ・ボンヴィヴァンの出口シェフが監修したという海老とハーブのおかき。
おかきをサクッとかじってからジュレをすくうと、もう海!

 

鱧のジュレの香り高いことよ!
そして赤うに!
新鮮さが見てわかりますよね。
下の方に鮑が隠れているのですが、蒸してあるのか、どこまでも柔らかく、噛めば噛むほど味が出てきます。
飲み込みたくない・・・参加者一同、同じことを言っていました。

 

『美杉産1歳雄鹿もも肉のロースト サラダ仕立て ブラッティーナトリュフとアスペルジュソバージュ松阪牛 イチボの生ハムを添えて』

こんなん、赤ワインが合うに決まっているでしょ・・・と唸るようなメニュ。
鹿はもちろん、美杉町の罠師である古田さんによるもの。
それをしっかりした管理の元熟成しているので、旨味の塊となっています。
脂がほぼないので、純粋な『肉』の旨味。
かかっているソースの味わいと言ったら!
私にはこの繊細な味を説明できません。
言えるのは、肉の味を最大限に生かしている、ということだけです。
ブラッティーナトリュフは、『ブッラータ』と言ったほうが馴染み深いかも。
モッツァレラの中に生クリームが入っていて、天国のような味がします。
アスペルジュソバージュは野生のアスパラガス的な味わい。
もっと草っぽいのですが、風味がもっと淡く、ちょっとヌメッとしていますね。
そして見えませんが、松阪牛のイチボの生ハムが隠れています。
松阪牛の! イチボの! 生ハム!
なんて贅沢な使い方。
これを野菜やチーズと一緒に食べても良いですが、あえての禁じ手で、鹿肉と一緒に。
うおお、危険な美味しさ。
鹿肉のフレッシュな肉質に、凝縮された松阪牛の旨味。
味の層がうわあっと広がるけど、うるさくないんです。
ああ、これはもう一度試してみたい。

 

黒炭と胡麻のパン。
胡麻の風味が強いです。

 

『殻付きオマール海老のポワレと仏ボルドー産極太ホワイトアスパラガスのグラチネ ひよこ豆とチーズのキューブ、バジルソース、エストラゴン、アンチョビ、さんまの魚醤のソース』

いや、もう察してくださいよ・・・というくらい美味しいです。
オマール海老、ぷりっぷりで味が濃いです。
私はホワイトアスパラガスが大好物なんですが、めっちゃジューシーでした!
そして、このソースに不思議な奥行きがあると思っていたら・・・さんまの魚醤なんですね!
ぐっと深みが増しているんですよ!
いつまででも食べていたいくらい美味しかった・・・。

 

『仏シャラン産、ビュルゴー家窒息鴨のロースト 伊産フレッシュポルチーニとサマートリュフのソース』。
鴨の火の通りが絶妙です。
血の味を感じる、絶妙な肉の加減。
これは濃くて重めで渋い赤ワインにめっぽう合います。
フレッシュポルチーニの旨味が濃い!
サマートリュフの入ったソースはマディラ酒が効いていて、香りがめちゃ良いです。
赤ワインとか鴨と永久運動。
ここまでの量がけっこう多くて、お腹は膨れてきてるのですが、この味わいと酔いで、まだまだ食べられそう。

 

デザートは意外にも和テイスト。
『こだわりのわらび餅とレンズ豆と冷たいぜんざい ウーロン茶のグラス』
こもわらび餅、食感がとても良く、ふるふるのとろとろ。
『伊勢古仁屋』のわらび粉を使っているのだそう。
フレンチの最後に、こんなに優しい味を楽しめるのは嬉しいなあ。
下に入っているのはレンズ豆のぜんざい。
あずきとはまた違った食感と味。
和の甘味にも合うんですね!

最後まで、美味しく楽しくいただきました。

 

ちなみにこの日いただいたワインたち。
あれ、もう1本あったような・・・。

 

手前の一本大事!
これで全部かな。

ご馳走様でした(*^^*)

 

ミュゼ ボンヴィヴァン (Musee Bon Vivant)
住所 三重県津市大谷町11 三重県立美術館内
TEL 050-5597-1468
営業時間 [カフェ]10:40~16:00(L.O)16:30(CLOSE)
     [ランチ]11:30~14:00(L.O)
     [ディナー]18:00~19:30(L.O)21:30(CLOSE)
定休日 月曜日、第3日曜日の夜