『青雲志』のあとは、何故か『イオン城山』にあるヴィレヴァンに行ったり。
そして帰って来て、即座に、M子宅から一番近い温泉『榊原温泉』へ。
ゆっくり温泉に浸かって、お腹を空かせようという作戦です。
で、風呂上りのすっぴんのまま向かったのが、

姉とM子と夫とm子がこよなく愛する『やまき』。
「ほらごらん、あれがやまきの星だよ」
と、感慨深げにm子に語りかける、ゆかり姉。
さもありなん。
彼女が『やまき』に来るのは、実に7ヶ月ぶり。
この間、お互い、いろいろありましたねぇ・・・。


突き出し。
手前の甘海老の麹漬けらしきものが、甘さと旨味が濃くて、いきなり先制パンチ。


お腹が空きすぎて、すぐ食べられるものを!と注文した『穴蛸』。
若干甘目の汁で柔らかく煮上がっています。
辛子をつけると、身自体の甘さが際立ちます。


キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
しょっぱなから注文していた『松阪肉の塩焼き』。
脂ものはお腹が空いていて、かつビールの時に注文するのが、最近の定法です。


見て下さいよ、この質感!
姉が前回お邪魔した時は、まだ例の騒動が沈静化する前だったので、宮崎牛だったのです。
なので姉にとっては7ヶ月ぶりの「やまきの松阪肉」。
待望のお肉を一口ガブリ。
と、食べるなり、いきなり姉が泣き出してしまいました。
聞くと、あまりに美味しくて、ここにまた来られて嬉しくて、ここに来るまでいろいろありすぎて・・・だそう。
その気持ちは、私にもわかります。
泣きながらも食べ続ける姉・・・食べることで、私たち姉妹は生きる力を付けていくんだなあと、その姿を見て、つくづく思いました。


なので食べ続けます。
『穴子八幡巻みぞれあん』
穴子で巻いたゴボウが揚げてあり、そこにみぞれあん。
穴子の風味と揚げたコッテリ感とゴボウの土っぽい風味と・・・M子姉妹が愛する出汁。
これは今の季節、是非いただきたい、一品です!
ちなみに、巻く素材に関係なく、ゴボウを巻いた料理を何故「八幡巻き」と呼ぶのかというと、京都の八幡がゴボウの産地だったからだそう。
こういう料理にまつわる知識を教えてくれるのも、嬉しいですねぇ。


『蕎麦豆腐蟹あんかけ』
これは・・・何という舌触りと味わい。
一口食べたら、絶対に(良い意味で)裏切られます。
うすい豆も、今旬真っ盛りの瑞々しさです。
まあ、これは一度食べてみてください。


かき揚げ3種。
左から、桜海老、白魚と百合根、そして白魚のみ。
桜海老は、海老の身というより、皮を楽しむ味。
めっちゃめちゃ香ばしくて、海老好きにはたまらない味ですよ!
白魚と百合根ちゃんは・・・美味しいに決まっているでしょ。
白魚ちゃんは今が旬。そこにホクホクの百合根ちゃんとのハーモニーが・・・今すぐ食べたい。
白魚オンリーのは、娘のm子用。
彼女は、川崎の『すし勘』に通っていた幼少期から、白魚大好物。
しかもこっちのは川崎で食べられるそれに比べて、桁違いに大きいので、大満足です。


ここに来て、ようやくお造り。
個人的に、この日の鮪がくどくないのに脂が乗りまくっていてとろけるようで、絶品でした。
これも最初に食べるべきだったな・・・とか思ったり。
じゃあ、どの順番が一番正しいんだよ!と、味わいつつ心の中でキレていた私。


ホンモロコの佃煮。
今、私の周りで何かと話題なホンモロコを、ようやく食べられました。
川魚なのに、驚くほどクセがないですね。
どんな料理にでも合いそうです。
この佃煮は、山椒が強めに効いていて、ご飯にもお酒にも合う味です。


左から、コシアブラ、ホンモロコ、たらの芽の天麩羅。
コシアブラの天麩羅は大好物!
『山菜の女王』と呼ばれるのも納得な、爽やかなほろ苦さ。
ホンモロコの天麩羅は・・・想像以上に美味しいです!
皮が意外にもカリっとした感じ。
中の卵がプチプチしていながら、身もしっかり締まっています。


姉にとって是非ものの『鰻の飯蒸し』。
いつも以上に脂が乗って、ご飯ももっちり。
辛党向けスイーツといっても過言ではありますまい。


締めの『辛みおろし蕎麦』。
これをいただかないと、終わった気がしません。
などと、堪能していたら。


最後に衝撃の一品。
トマトのゼリー。
トマトをこれでもか!というくらい凝縮しています!
甘くて酸味があって濃くて深くて、トマト以上にトマトトマト!
美味しすぎて言葉を失うほど。
そして酔いが覚めるほどの鮮烈さ!
甘いデザートが必要のない左党のためのデザートとして、是非メニュ化してほしいです!
ご馳走様でした[#IMAGE|S58#]
やま
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