昼食を軽くしていたのは、ここに来るためです。

小学館ビル地下の『レストラン七條』。
どんなに美味しいお店に行っても、何故かここに戻ってきてしまう・・・心のお店です。
今回は父と姉と3人で。
弟も誘いましたが、都合がつかず・・・ちょっと残念だったり。
なので代わりに(?)、父を。
「俺は撮ってもいいぞ!」と言っているので、写りたいのでしょう、きっと。


お店に入ったら、まずはメニュを熟読。
季節によって、オススメが変わるので、地道にチェックします。


でも注文するのは、この『七條コース』からなんですけどね。
コースと言ってもプリフィクスなので、選択肢が広いのが魅力です。
とりあえず、親子3人、ビールで乾杯!
姉と私はスーパードライ、父はベルギーのホワイトビール。
これが滅法、麦の味が濃くて吃驚しました。


アミューズ。
上から時計回りに、鴨のリエット、鯛の燻製、ブラック&グリーンオリーブ。
鴨のリエットは舌に当たった瞬間は薄口ながら、噛むと鴨の香りと味がグワッと。
鴨の特徴を生かしつつ、臭みがまったく感じないのはスゴイです。
鯛の燻製には、フェンネルとイタリアンパセリ。
これは全部を一緒にくるんでいただくのが正しいです!
燻した香りと水分が抜けて旨味が増した鯛に、この2つのハーブの爽やかさが効果的です。
そして、前回も書きましたが、オリーブの実が美味しすぎます!
味としては、最高級のエクストラバージンオリーブオイルに、海の塩を足したような。
臭みやエグ味が一切無く、実の美味しさが、最大限に引き出されています。


『ゆであげホワイトアスパラ 浅利のドレッシング』。
ホワイトアスパラが太い!父の親指くらいありそうです。
もちろん茹で上がりたてで、柔らかい!
グリーンアスパラのような青臭さがまったくなく、何と表現したら良いか・・・豊かな味です。
野菜よりも穀物に近いくらいの『ほっくり感』。
そのヤワヤワの繊維に、浅利の出汁が染みこんで、さらに旨味が増し増し!
というか、ホワイトアスパラってこんなに美味しかったの!?と、素直にビックリしますよ。


『ウニのコンソメジュレ カリフラワーのピュレ添え』
普段はお皿で供されるこちらが、ウニの旬の時季にはこうして、殻ごと。
いつもながら、素晴らしいコンソメの味。
家ではつい『コンソメの素』などを使ってしまい、その味に慣れてしまいますが、もう全然違います。
当たり前ですが別物!
丁寧に丁寧に煮込み、アクを取り、漉し、雑味をすべて取り去った上に辿り着いた、眩しい味です。
そこに甘いウニとまろやかなカリフラワーのピュレ・・・なんかもう、完成されています。


『魚介のテリーヌ カニとアボカドのマリネ添え』
こ、今回の前菜では、これが最強かも。
某彦摩呂氏ならずとも、「海の宝石箱や~!」と叫びたくなりますよ!


アップ!
ムチムチの帆立にサーモンに海老に・・・どれも超フレッシュ。
どれも身の味がしっかりしているのに、調和を壊さないのが素晴らしいです。
そこに野菜の歯応えと、風味。
アボカドのマリネと自家製マヨネーズと共にいただくと、思わず目を閉じて味わってしまうほど。
食べ終わりたくない、と本気で思いました。
そして恒例の・・・と、続きたいところですが、エキサイトブログではアップできる画像枚数が15枚なので、キリの良い所で分けます。
というわけで、②へ続きます。