福田Kちゃんからのお誘いです。
「いいからいっしょにおいん。あそこはホントにええんさ」
怪しい三重弁ですが、本物はもっとナチュラルです。
でもやはり怪しいですね。
そんな言葉に乗せられ、訪れたのが、

お蕎麦屋さん『松尾』です。
知らなきゃ絶対に来られない場所です。
江戸っ子の私は、言うまでもなく蕎麦が大好きです。


夫が注文した、ざるそば650円です。
蕎麦が濡れ濡れで、私好みです。ツルッとしており、かなり歯ごたえが良いです。つなぎは入っていないのでしょうか。


納豆そば800円です。Kちゃんの好物だそうです。わさびが納豆に合うとは不思議です。


私はかたくなに、天おろしそば1100円です。蕎麦と天麩羅は切っても切り離せないのです。
蕎麦は固めのしこしこで、辛目の汁に良く絡みます。天麩羅は理想のカラッと派です。良いです。


ここで夫が2品目を注文。かけそば650円です。
そのために、最初のざるを大盛りにしなかったのだそうです。
「蕎麦は冷たくないと・・・」などと斜に構えた私ですが、一口、汁をすすって仰天です。
濃すぎず、鰹の香りがさらりと立ち上ります。とてもバランスの良い汁です。東京の蕎麦の汁は飲めませんが、これならばいくらでも飲めます。そして、いやいやいや、蕎麦も汁に負けていません。
思わず夫の分を全部平らげそうになりました。
温かい蕎麦をなめてはいけませんね。


そして最後に気になったのが、これです。
店を入ったところの上側に、『十二月十二日』と書かれた札が逆さに貼られています。
お店の方に話を伺ったところ、『石川五右衛門のなんたらかんたら』とのこと。
今イチ意味がわからなかったので、ぐぐってみますと・・・。
「命日を書いたお札や半紙を戸口などに張ったものが泥ぼうよけにされて来た。
お札は逆さに張る。軒の上?から腰を折って覗き込んだ泥棒が、
五右衛門の最期を思いだして逃げ出すという寸法だ。」

命日は文献によって違うようですが、味わいのある、おまじないですね。
いやいやしかし、このお店はちょっと通いたいです。
ご馳走様でした。[#IMAGE|S58#]
そば 松尾
住所 伊賀市千歳226-2
TEL 0595-22-0546
営業時間 11:30~14:30
       17:00~21:00
       (ただし最近は夜は営業していないことがあるそうなので、事前にお電話を)
定休日 火曜日の夜、水曜日
※電話番号が間違っていたようなので、修正いたしました。