ここ最近、更新が滞っていましたね。
なんとなく気が抜けたというか…。
というのも。

3月9日の夜。
母の一周忌を無事に終えた後、馴染みの『すし勘』へ。
ここのお寿司は母も大好物で、亡くなる際まで食べたがっていたので、供養がてら。
つまり、一周忌を終え、一旦腑抜けてしまっていたのです。
フグの煮こごりは、母はどうかはわかりませんが、呑み助にはたまらない味でござんした。

お造り。
江戸前はキトキトよりも熟成の美学。
インドマグロの中トロは、藤原紀香的味わい。

鯛は歯ごたえを残しつつ、旨味が濃く。

カツオは私好みの、脂があまりないモチモチ感。
戻り鰹の方が脂が乗っていますが、私はこっちが好き。
心は江戸っ子ってことでしょか。

ホタルイカのミソ部分が、小さいながらもコクがあり、イカ本体も新鮮で美味しい!
これはお酒を飲む人にはたまらんツマミです。

20年以上通っていて、未だに正式な料理名を知らない、『新取り菜の吸い物』?
そもそも『新取り菜』って?
味的には小松菜なんですが…。
で、出汁が滅法美味しいので、これ自体がおつまみ。
ずっと謎の一皿です。


娘m子御用達の『マグロの握り』。
生インドマグロの握りです。
松阪牛のごとく、赤身の部分でも細かいサシが入っています。
幼少のみぎりは、親指サイズのプチ握りでしたが、小学校卒業を間近に控えたこの日は、レギュラーサイズをしっかり味わっていました。

平貝の磯部焼き。
貝柱の旨味がミッシリで…出汁そのものを食べているようでした。

きびなごの焼き浸し。
関東では旬な魚。
もしかして、こちらでいう小女子の成長版?
香ばしくて身の香りが良く、ワタのほろ苦さも良い感じでした。

締めの握り。
アナゴのふっくらさと甘めのタレ、鯛の新鮮さと熟成のギリギリの味わい、江戸前ならではのワサビの効いたかんぴょう巻…どれも母が愛した、東京のお寿司の旨さでございました。
ご馳走様でした、美味しかったです!…と満足しつつ。
胸に去来するものが大きすぎる宴でありました。