実は3回目なんですけど、諸々の事情で2回めということで。

 

『蕎麦 市のせ』です。
信楽の端っこにあります。

 

食について。
ここのお店、『定年退職後のお父さんが道楽でやっている店』的な感じなんですが、ご店主、若いです。
30代・・・前半かも。
でもお店自体ができた理由は、まったくもって上記の理由らしく。
息子さんがそれを継いだとどこかで聞きましたが、本当でしょうか。

 

お料理は基本コースのみ。

 

そこに一品物やらを追加するという感じ。

 

ああああ。
日本酒が飲みたいよう。

 

コースのお蕎麦を+300円で変えることもできます。
鴨つくねと白ネギのお蕎麦・・・美味しそうだなあ。

 


今回は『雪』を注文。

まずは蕎麦豆腐。
練りたて蒸したて、器から出したてという熱々感。
ねっとりとした葛粉と蕎麦の香りがたまりません。

 

『信楽産里芋唐揚げ 蟹あんかけ』。
無農薬で栽培した里芋を、煮付けて味をつけてから片栗粉を付けて揚げて、蟹あんかけしたもの。
これが滅法美味しくてですね。
『やまき』のお出汁を思い出しました。

 

炙り鯖寿司。
これが絶品なのです!!!
脂の乗りといい、炙った風味といい、身自体の豊かな味わいといい…。
そして大きさも食べやすいんです。
ご飯が詰まりすぎず、ややキツめの酢具合なのが、豊かな鯖の身ととても合います。

 

そば衣の天麩羅盛り合わせ。
モロコ、ふきのとう、玉ねぎとグリーンピースのかき揚げ、しいたけ・・・後ろの一つが思い出せない。
悔しい。
でも、全部美味しかったんですよ。
最近の私、ちょっとでも油切れが悪いと食べられないのですが、これは綺麗に油が抜け、素材の旨味を生かしていました。
モロコのほろ苦さ・・・そしてしいたけが美味しかったんです!
全然苦手な香りがせず、身が厚くてモチモチしていました。

 

そして来ました、細打ちの蕎麦。
塩、わさび、汁でそれぞれいただけるようになっています。

 

こちらは滋賀県竜王産の蕎麦を使用しているそうです。
見た目ははんなりしていますが、口に入れた瞬間に蕎麦の香りが!
すすって飲み込むなんてもったいない。
しっかり噛みたい蕎麦です。

 

そして凄いのがこちら!
太打ちのお蕎麦。
福井県大野産の蕎麦粉に、この日は北海道産も足していると聞いたような。
とにかく強いです。
蕎麦そのものを噛んでいるようです。
蕎麦というより、穀物。
殻まで曳いてあるような迫力。
これは是非とも食べてほしいです。
蕎麦の概念が変わります。

 

この蕎麦湯が、まさに蕎麦。
汁ではなく、塩を入れて飲むことで蕎麦粉自体の味がわかる気がします。

 

デザート。
蕎麦粉のブラマンジェ、蕎麦粉と味噌風味のケーキ、蕎麦粉とゆずの羊羹。
どれも蕎麦粉の味わいを活かし、甘さが控えめで、最後にふさわしいデザートでした。

ここは何度でもお邪魔したいですね。

ご馳走様でした(*^^*)

 

蕎麦 市のせ
住所 滋賀県甲賀市信楽町宮尻185-3
TEL 0748-60-6510
営業時間 11:30~
定休日 木曜日