7月30日。
実家仕舞いのため、上京。
父が亡くなって1年以上が経ち、実家であるマンションを処分することになり、その手伝いに。
あ、8月の末に、すでに実家は処分済でございます。
それにしても実家を終わらせるのは気力と体力が要ります。
ひとつの『家』が終わるのを、ひしひしと感じさせられるので。

 

と、湿った話ばかりしていても仕方ないので。
姉とのディナーは代官山にある老舗フレンチ『マダム・トキ』です。
生前の父母のお気に入りのお店で、フレンチの基準(味・雰囲気ともに)が、ここ『マダム・トキ』でした。
なのに姉と私は一度もお邪魔したことがなかったのです。
なぜに・・・父と母はいつ来ていたのかしら。

 

一杯目はちょっと奢って。
『ゾエミ・ド・スーザ ブリュット・プレシューズ グラン・クリュ ブラン・ド・ブラン』。
夫、姉、娘、私、なぜかシャンパン好き。
繊細で華やかな香りと味わい!
ずっと飲んでいたいくらいです。
あ、姉は顔出しOKです。
ていうか、一応東京の大企業でお仕事をしている人なので、以前気を使って顔にモザイクを入れたところ、「なんで顔を隠すのよ!」と怒られまして。
以来、お姉ちゃんの顔はしっかり出すようにしているのです。

 

アミューズブッシェ。
ブリオッシュにフォアグラのクリームを詰めたもの
レモンクリームのムース。
ブリオッシュはこれからの料理を予感させるもの。
レモンクリームはシナモンが効いていて、デザートと前菜のギリギリのライン。
爽やかな酸味で、お腹が空きます!

 

季節のプティオードヴル。
ヨーグルトを合わせた冷たい桃のスープ。
下にはコンソメのゼリーに桃の切り身。
上に乗った生ハムの塩気と香味がたまりません。

 

カナダ産オマール海老と雲丹のコンソメジュレ キャビア添え。
デザートかと見紛う一品。
メレンゲ状の部分も甲殻類の香り。
丁寧に作られたコンソメに雲丹の香りをまとったジュレ。
コンソメ好きにはたまりません。
そしてオマールとキャビア!
キャビア大好物と言うとブルジョワジーと思われますが、おしなべて魚卵が大好きなんですよ!
そもそもキャビアなんて、もともと『魚卵』って意味ですからね!
魚卵万歳。

 

ホタテ貝のポシェッ サフラン香る渡り蟹のブイヨン。

これはさ・・・美味しすぎます。
ホタテ貝の旨味が、スープに出まくっているのに、その身は美味しいままなんです。
どこまでも芳醇。

 

スープを少しいただくと、具が現れます。
野菜とマッシュルームの旨味が存分に引き出されています。
グリーンなのは小松菜のピュレが入っているから。
スープを口に入れると、小松菜の風味がしっかり広がるのが素晴らしいです。

 

金目鯛のポワレとホタテ貝のフラン アサリのブイヨン仕立て。

見てくださいよ。
金目鯛の絶妙な火の通り加減。
皮は鱗を生かすためにしっかり火を通してサクサク。
なのに、身はしっとりで、ややレアな感じ。
すごくないですか!?
レアかつ、ちょっと火が通って、一番旨味が広がる温度。
美味しすぎる。
そしてホタテ。
フランはババロアやプディング的な食感。
口当たり良く、ホタテちゃんの旨味がこれでもかというくらいに溢れます。
さらにブイヨン、アサリの良いところ取りの風味!
これはやられました。
永遠に食べていたかったくらい。

 

活エゾアワビのムニエル、磯の香り その肝のソースと桜えびのリゾット。

美味しすぎて、笑えてきました。
ここまでたくさん海鮮をいただきましたが、一切、まったく、一呼吸たりとも、臭みなどがありませんでした。
魚介類は、ちょっとでも匂いがあると辛いので、お店で出すのは気を使うと思います。
私は魚介類大好きなんですが、香りではない『匂い』が少しでもすると、もうダメなのです。
でもこちらは、本当に美味しい『香り』だけを感じることができました。
肝のソースには海藻も入っていて、それがまた鮮烈で!
桜えびも、新鮮そのものの香りでした。
都心では、なかなか味わえない、貴重なお料理かも。

 

和牛ヒレ肉(A4)シンプルなスタイルで。
シンプルなんて言っておいて、めっちゃ繊細です。
サマートリュフが、これでもかというくらいてんこ盛り。
いろいろなキノコの旨味と肉汁が渾然となったソース。
そもそも肉自体も、細かいサシが入っていつつも重くない。
理想のお肉。

 

コースが終わり、ここからはデザートの時間。
まずはデザートの前菜。

季節のプティフール。
下から。
アメリカンチェリーのマリネ。
ドライフルーツのアイス。
栗の花の蜜のムース。

一口サイズのパルフェとでも呼んだら良いかしら。
何この完成度。
下から順々に、花と果実の香りが増してゆく感じでした。
栗の花の蜜のムースは、まさにむせ返るような香り!

 

お待ちかね。
マダム・トキ ワゴンデセール。

うろ覚えなんですが。

左下から、逆Zで上に向かって。
マンゴームース
ショートケーキ
チーズケーキ
クレーム・ド・カラメル
ピスタチオとフランボワーズのムース
テリーヌ・ド・ショコラ
レモンケーキ
グレープフルーツのシロップ煮
洋酒の効いたヨーグルトのムース
いちじくのタルト

だったかと。

 

M子注文。
他のテーブルを見ると、みなさん3種くらいなんですね。
私はなんだったら、全種類いただきたかったです。
お腹いっぱいで断念したのが、悔やまれます。

 

姉チョイス。
うふふ。
実は、1週間前の姉の誕生日のお祝いをしようと、こっそりお店の方にお願いしておいたのです。
サ〜プラ〜イズ〜!!!
しかも、私たちの持っているスマホで写真を撮ってくれたりして。
さらに。

 

お店の方が、お店のデジカメでも撮影してくれて、帰りに写真をくださるのです。
ちゃんと1人1枚!

 

プティフール。
ドラジェ以外は自家製です。
キャラメルが甘さ控えめかつ、がっつりバタ風味で最高・・・!

ここは四季折々に通いたいお店です。

あとですね。
このお店のスタッフ・・・いや、キャストのみなさん、『マダム・トキ』を愛しすぎています。
お料理の説明にも愛がこもって溢れがち。
マダムもソムリエのおじ様も、執事的な男性も、みんな個性が立っていて素晴らしかったです。
お料理と同じくらい、お店のみなさんに魅了されてしまいました。

ご馳走様でした(*^^*)

 

マダム・トキ
住所 東京都渋谷区鉢山町14-7
TEL 03-3461-2263
営業時間 12:00~15:00(L.O13:30)
     18:00~23:00(L.O20:00)
定休日 月曜日(月曜日が祝日の場合は通常営業を行います。その場合翌平日をお休みさせて頂きます)