先に言っておきますが、私は卑怯者です。

一昨日(1月29日)、およそ3ヶ月ぶりの『青雲志』。
ちょ、聞き流さないでください。
3ヶ月ぶりですよ!
この私が3ヶ月間も『青雲志』を絶っていたなんて!
気が狂いそうでしたよ。


新年明けて1月中は、『麺や 草庵』として営業。
メニュを絞りに絞ってあります。
この2品の他は、基本『まぜそばブラウン』のみ。
ゲリラ的に限定麺が出ていたようです。


『楽食人shin』さんのブログを見て、超気になっていた『草庵 塩らぁ麺』980円。
しかし限定15杯とのこと。
絶対無理だよな〜・・・と13時すぎにお邪魔したところ、この日は20杯ほどあり、無事注文できました!


おそらく『汁麺』としては、『青雲志』史上一位の濃厚さ。
今まで汁麺には使われていなかった豚骨が、とうとう解禁。
スープは、濃厚ながらスパイシーなので、重さを感じないポタージュ状。
思わず声が出たほど。
麺は意外にも細麺。
これに思いっきりスープが絡み、すすりこむ音は『ズボボボボ』。
濃厚なスープを生タマネギが引き締めて。
半熟玉子の白身がスープに絡み、トロトロの卵黄がスープに溶けて、そこに腰のある細麺が絡みつき。
すべてが絶妙!
麺を食べ終わった後は、ほぼスープが残っていませんでした。
食材たちが交わったとろみが強く、濃いのです。
なんですが。
夫注文の『草庵 正油』のスープを一口もらったところ、思わず息を飲んでしまいました!
それほど衝撃を受けたのです。
 
で、私が卑怯なのはここ。
本来なら『青雲志』の記事はその日に書くと決めていたのですが、この日は木曜日。
翌金曜日は定休日。
なのでその翌日である今日(1月31日)が『草庵』としての最後の営業日なのです。
『草庵 正油』を何としてでも食べようと決めた私は、一人でもライバルを増やしたくありませんでした。
なのであえて、木曜日に記事を書かなかったのです。
どうです、卑怯でしょう。


今日ホヤホヤ、13:30頃の『麺や 青雲志』。
自宅付近は吹雪いていたのに、こちらは晴れています。


こちらが一昨日から焦がれていた『草庵 正油らぁ麺』980円。
ベースは牡蠣正油らしいのですが、到着するなり、酔うような香りがします。


麺はコシがありエッジの効いた細麺。
いつもながらのクオリティの高さ。
それにしてもこのスープが凄すぎます。
私がこよなく愛する牡蠣出汁に、さらに色々な味わいがプラスされ、本当に一口すすった途端、陶然といたします。
他にしめじや舞茸のきのこ類、アサリや乾物出汁などをブレンドしているよう。
正直、味わいが複雑すぎて、ひとつひとつの味の正体はわかりませんが、その美味しさの相乗効果はわかります。
絶対、この価格では赤字でしょう。
しかもいろいろな出汁が合わさったため、味わいが力強くなり、チャーシューや葱、海苔などを入れてもスープが負けません。
卑怯者と後ろ指をさされても、食べて良かったです。
それだけの価値があります。


今日のゲリラ麺であった『海鮮 塩』のお出汁。
『海鮮 塩』自体は具がなくなってしまったため私の前で終了したのですが、残っていた出汁を少し出してくれました。
これもまた、声がでるほど。
言うなれば、「めっちゃゴージャスな貝汁」。
トコブシやサザエや牡蠣やハマグリなどが渾然と交じり合っています。
(ちなみに関東でよく言う『潮汁』は、出汁にハマグリが2〜3粒入っているイメージ。
対して『貝汁』は、アサリ(もしくはハマグリ)などの具がが汁よりも多く、濃厚です)
濃厚で旨味が濃くて、めまいがしたほど。
ここに香味油とスープが合わさったら、いったいどんな味わいなるのかと、震えが来たほどでした。
ご店主さんのラーメンに対する飽くなき探究心。
今年も期待しちゃいますが、急がすぎず、ゆっくりと自分のペースを保って欲しいと思います。
ご馳走様でした[#IMAGE|S58#][#IMAGE|S58#]
麺や 青雲志
住所 松阪市嬉野権現町神北405-14
TEL 非公開
営業時間 11:00~14:30
定休日 月・火・金曜日