幻のように聞こえていたお店です。
そもそも10年ほど前に、義父様と義母様に連れて来て頂いた事があるらしいですが、覚えていません。
さらに「あそこの店はもうなくなったに」との義母様の言葉。
しかしネット上で、ごく稀に、
「東京の人が、久々に旨い蕎麦を食べたといっている」などと、風のように噂が。
その名は『青木屋』。
ネット検索しても、電話帳を見ても載っていないのです。
やはり幻のお店か・・・などと悄然としているところ、あるグルメブログで発見いたしました。
『青木家』。
そう、『屋』と『家』違いだったのです。
ようやくお店の実体が見えてまいりました。
しかし、やはり住所もTEL番号もわからず、地図で大体の場所を特定した後は、足で探すのみ。

あっさり発見。
新町通りから一本入った場所です。
店内は12時前だというのに、すでに満席。
私が知らなかっただけで、みんなこのお店を知っていて、通っていたんだ・・・ズルイ・・・。
と、妙な敗北感が背中をよぎります。
まあ、気を取り直して。
ここはうどんは手打ち、蕎麦に至っては自家製粉だそうです。
両方とも体験したいので、


夫はてんぷらうどん750円です。
うどんは手打ちならではのシコモチ、汁はやや甘めの関西風と津風の中間です。
やさしい味です。
海老天は20㎝ほどあります。
この味で、てんぷらうどんで、このお値段って、お得すぎやしませんか。
大盛りにしても1000円でお釣りがくるのです。


おにぎり。2個一人前で200円です。
どでかいです。具はおかかと梅です。
手で握った丸みのある形で、熱々です。

そしてお待ちかねの天ざるそば950円です。
こちらも安いですね。
三重県(というか津市)は、こだわり系の蕎麦屋さんで種物を注文すると、1200円越えが当たり前・・・というイメージがあったのですが。


しっかりとしたお蕎麦です。蕎麦の外側も一緒に挽いた藪蕎麦です。
確かに、ここ津の町で、ここまで美味しい蕎麦を食べられるとは思いませんでした。
青い鳥はすぐ近くにいたのね・・・な気分です。
蕎麦の風味が強く、何もつけないでも食べられます。
汁は少々甘めのあっさり。個人的には、もうちょっとしっょぱく、濃いほうが好みです。


海老天です。
こちらも20㎝以上ありそうです。
それなのに、一口目からちゃんと海老が入っているのです。嬉しい。
先っぽのほうは身が平べったいので、開いてあるのかもしれません。
カラリと揚がっており、大満足です。
蕎麦を堪能するためにざる大盛りを選ぶか、巨大海老天も一緒にいただくか・・・。お店を訪れるたびに、迷うと思います。
ご馳走様でした。[#IMAGE|S58#]
手打ちそば うどん 青木家
住所 津市西丸の内
TEL 059-224-0925
営業時間 11:30~14:30
17:30~19:30
定休日 日・月曜日