6月のびっけ部は、めずらしくちよぞーさんもまだ未訪問のお店。

 

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『生粉打ち蕎麦処 庄庵』。
本当にこの先にお店があるの?・・・という場所にあります。

 

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店内・・・というより、田舎の親戚の家にお邪魔したかのような。
この他に、囲炉裏のあるお部屋も。
1日2組限定なので、他のお客さんと相部屋になることがないため、ゆったりくつろげます。

 

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まずは蕎麦の素揚げ。
部位によって色も風味も違います。
私は一番手前の香ばしいのが好みでした。

 

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お次は北海道産の粗挽き蕎麦がき。
むっちりしていて、口の中に入れるととろけるようで、それでいて蕎麦のザクッと感もあり。
蕎麦の香りを存分に味わえます。

 

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アマゴの塩焼き。
お隣の部屋の囲炉裏で、1時間以上かけてゆっくりと焼き上げてあります。
串に挿して縦に焼くことで、余計な脂が落ちて、ほどよくしっとり焼きあがるそう。
串から外して、頭からガブリといただきます。
これがもう、香りが良くて!
もう1匹食べたかったくらいです。

 

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お料理は左から紫花豆、胡麻豆腐、明日葉と万願寺唐辛子と南瓜の天麩羅。
紫花豆、私の足の親指くらいあるのに、柔らかくそして甘く長けています。
豆の美味しさが全開です!
胡麻豆腐はねっとりと伸びるほど。
美味しくて感動しましたとご店主の奥様に伝えると、丁寧に作り方まで教えて下さいました。
お蕎麦はご主人が、その他の料理は奥様が担当だとか。
野菜の天麩羅は、衣が薄く、中の水分が沸騰しているのがジュワジュワと見えるほど!
個人的には明日葉の天麩羅が、一番好みでした。

 

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更科蕎麦。
こんなに真っ白なお蕎麦を見たのは生まれて初めて!
でもちゃんとお蕎麦の香りがいたします。
蕎麦の実の中心の中心だけを使った、言わばお蕎麦の大吟醸です。

 

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あまりにも美しいのでアップで。
中心に行けば行くほど繋がりにくくなるため、この粉を蕎麦にするには熱湯で回さないとならないそう。
それだけでも大変なのに、この細さ!
ちゃんと一本一本、独立しているんですよ!
とても薄い包丁を使い、目で見ずに指の感覚だけで切るのだと仰っていました。
味はですね・・・ぜひ一度、食べていただきたいです。
蕎麦の香りははんなりそするのに、食感がもはや私たちの知っているそれとは違うので、何を食しているのかわからなくなります。
でも美味しいんです!
さらに汁も、色味は濃いですが、お蕎麦をどぼんと浸してちょうど良い味わい。
節系の味わいが複雑に絡み合い、しっかりと寝かせてなじませた汁です。

 

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蕎麦三種。
田舎蕎麦は北海道産。
細打ちと太打ちは、白神山地産の蕎麦粉を使っているとのこと。
こちらはすべておかわり自由!
思う存分お蕎麦をいただきたかったので、これは嬉しいです!
しかも新蕎麦前というのに、香りがしっかり立っていて美味しい!
のど越しも良く、いくらでも食べられそう。

 

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おかわりは『田舎蕎麦』を。
実はこの前に1枚、三種盛りをおかわりしているのです。
というわけで3枚目なんです。
田舎蕎麦が一番舌触りと味わいがしっかりしていて、好みでした。
ご主人が「まだまだありますよ! おかわりどうですか?」と、どんどん勧めてくれるのが嬉しいです。
確かにもっと食べられそうでしたが、美味しい思い出を残したいので、ここで終了いたしました。
ちよぞーさんはもう一枚食べていましたが、想定内でしょう。

 

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別の椀にて蕎麦湯。
こちらには味がついていません。
最初に白湯のような感覚でいただき、味が足りなかったら汁を少し足します。
入っているあられの香ばしさがあるので、味付けなしでも美味しく感じ、胃が休まります。

 

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デザートはくず餅。
こちらも奥様作。
あんまり美味しいので作り方を聞いたところ、こちらも詳しい作り方を教えてくれました。
「秘密にしよう」という気持ちが全然ないというか、本当に良い人たちです。
新蕎麦の時期の再訪を誓いました。

ご馳走様でした(*^_^*)

 

生粉打ち蕎麦処 庄庵
住所 三重県津市美杉町杉平120-2
TEL 059-274-7500
営業時間 11:30~ランチのみ
     ※完全予約制 一日二組人数によっては貸切
定休日 火・水曜日