一昨日から今日まで姉が来ていました。
昨日は隊長日誌でも書かれているように、自宅で焼肉。
お肉を買いに朝日屋に入ったところ、のりとん先生に遭遇したわけです。
お客さんが来たときの三重県民(主に津市民)の正しい歓待法というべきか。
その前日の一昨日。
もちろん『やまき』です。
姉の脳には既に「三重=やまき」が刷り込まれています。


突き出しの蛍烏賊。
烏賊が甘く酢味噌にピリリと辛子が効いていて。
いきなりウマー。


お造り。
本鮪と天然真鯛と牡丹海老。
鮪はほぼ大トロ状態。脂の香りが鼻から抜けて、恍惚。
鯛はコリコリというより、ムチムチ。
コリコリのものよりも味が濃いです。
そしてコリコリ&ムッチリな牡丹海老。甘くてとろけそうです。


お品書き。
携帯写メなので、見えないかな。
根性で解読してください。
ちゃんとお見せしたかったのに・・・申し訳ない。


『桜蒸し』。
桜の葉の香りと出汁の香りが素晴らしいです。
道明寺の中には穴子が。
もちもちとした食感と桜の風味、穴子のふっくらした旨味。
出汁にはワサビが効かせてあり、一本スジが通った味わいです。
そしい付け合せの『生麩』・・・いつも気になっていたんですよ。
なんとこの日、黒板メニュに『生麩』を発見
即注文です。


単品『生麩』。
軽く焼いた表面がカリッとしていつつ、中はふわとろ。
柔らかくてふわふわでマシュマロのような食感・・・こんな麩があって良いのでしょうか。
蓬と桜と柚子の香りがふわーんと立ちのぼります。
箸で裂いた断面に、命の「出汁」が染み渡り。
本鮪をいただいたのと同じくらい・・・いや、個人的にはそれ以上、恍惚としてしまいました。
まさか麩でここまで語れるとは。


おなかの具合も良い塩梅になって参りましたので、ヒレ酒。
先日『藤や』でヒレ酒をいただいて以来、ブーム到来。
この数年、日本酒ダメダメだったのに、ヒレ酒限定で解禁です。
また、このヒレ酒が滅法味が濃く、本当にフグの出し汁を飲んでいるかのよう。
お酒ではなく「つまみ」としてイケてしまいます。


鯖の煮付け。
味噌煮ではないのが、さすがお料理屋さん。
脂ノリノリの鯖の旨味が、ダイレクトに味わえます。
付け合せの牛蒡は味が染み染みなのに、鯖本体は味が付いているのは表面のみで、中は今まさに火が通ったかのよなフレッシュ感。
メチャメチャ美味しいです。


鱈の白子の天麩羅。
もちろん白子の天麩羅は絶品に美味しかったのですが、手前の丸い天麩羅がクセモノでした。
何だかわかりますか?


丸い天麩羅の断面。
これは何かというと・・・。
梅酒の梅なんですよ!
口に入れた瞬間、ビックリします。
甘くてトローンとしているのに、油と妙に相性が良い・・・というか、合います。
不思議な味わい・・・あ、バナナの天麩羅とかに通じるでしょうか。
アルコールがしっかり効いていて、酒と油好きの心を捉えます。
味もさることながら、この発想に脱帽です。


うふふ。
是非モノの『牛舌の味噌煮』です。
相変わらずやや甘めな和風デミグラっぽい味付けで、牛舌は箸でサクリと切れるほど柔らかく・・・美味しいです。
姉は「コレコレコレ、コレなのよ~」とわめきつついただいてました。
そろそろフィニッシュ・・・でももうちょっと何か食べたいな~、な気持ち。
女二人でどんだけ食べるんでしょか。
「じゃ、シメの前にもう一品いっちゃう?」とオーダーしたのが。



『生麩』(二度目)です!
いや、本当にこれは美味しいです。
聞くと、岐阜の業者さんに、特別に作ってもらっているのだとか。
つまりオーダーメイド。
そりゃ美味しいですよ。
もしこのブログを見て「やまき」に行ってくださる方がいらっしゃったら、絶対に『生麩』を注文してください。


ようやくシメの『辛みおろし蕎麦』
冷たいお蕎麦に、辛み大根のおろしと大きな海老天が乗っかっています。
酔いと食べすぎでカッカしていた顔と胃の火照りが、すーッと引いていきます。
海老天が大きくてブリンブリンで旨味たっぷり。
これはシメに是非食べていただきたいです。


最後に、サービスの『桜餅』。
これは、サルシカ隊メンバーである『つばや』で購入したそう。
伊賀の『せえくろ餅』で有名なこのお店。
やまきの店主は、伊賀のどぶろくを買いに行く際、ここに立ち寄り和菓子を購入しているとか。
桜餅の感想はというと・・・とっても美味しいです。
甘味のバランスといい、小ぶりなサイズといい、塩漬け桜の塩抜き加減といい・・・伊賀まで買いに行っちゃいそう。
この日は、夫のブログ及び私のブログを見てくださった方が、たまたま来店。
三重県出身で現在神奈川県(横浜)在住ということで、私と全く逆ということもあり、ブログをチェックしていて下さったのだそう。
こういったご縁は嬉しいですね!
ありがとうございます!
ごちそうさまでした[#IMAGE|S58#]

やまき

※『やまきのおかあちゃんの日記』へ行きます。