無性にうなぎが食べたくなり、街を放浪しました。
しかし火曜日は、うなぎ屋さんは定休日のところが多く、狙っていたお店はことごとく撃沈です。
狂おしいほどお腹が減っています。
うなぎ・・・脂・・・肉・・・とんかつ!
妥協点はトンカツでした。
そのようなワケで、定休日のうなぎ屋さんのすぐ近くにあったのが、

・・・えーと、営業されているのでしょうか。そもそも店名は・・・?
通り沿いの壁に書かれていたのは『とんよし』。
少しの期待と大きな不安を胸に、いざ入店です。


お世辞にも綺麗とは言えない店内に、さらに不安が高まります。
とりあえずトンカツ定食とトンテキを注文します。
メニューには『トンテキ S・SW・W』と書かれています。
どうも大きさのようですが。
Sはシングル、Wはダブル。多分2倍量でしょう。
ではSWは? 店主はMサイズという言葉を知らないため、SWとしたのでしょうか。
思い切って注文時に訊ねてみたところ・・・、
「セミダブルです」
そう来ましたか。
店主は、フランスベッドなイメージだったのですね。


これが噂の『トンテキSW』1450円です。
巨大です。
SWでこのサイズだと、Wではどうなってしまうのでしょう。


横から見た図です。
盛り上がっています。
もはや平面ではなく、立体です。
も~辛抱たまらん!という気持ちでかぶりつきます。
肉が歯に当たり、ザシュッと切れます。ソースの酸味が強めで、一瞬むせそうになるものの、肉の脂がそれを緩和します。アギアギと噛み切っていると、祖先の記憶が甦りそうです。肉とはこのような繊維だったのだな~・・・と感慨に耽りつつ、箸は止まりません。


こちらは『トンカツSW』1250円です。
衣を付けて揚げる分、手間がかかっていそうですが、トンテキよりも安いです。
こちらもあくまでも肉は分厚く、衣のおかげで脂部分が内包されており、噛むと脂がほとばしります。
気づくと満席です。ちなみにM子以外、女性は一人もいません。
あと、ここの店主が凄いのは、オーダー時に一切メモを取らないのです。
なのに、誰のオーダーも間違えず、会計時も瞬時に電卓を弾いてくれます。
職人芸です。
疑いの目で見てしまって、申し訳ありませんでした。
ご馳走様でした。[#IMAGE|S58#]
とんよし
住所 津市一身田大古曽848
TEL 059-231-7956
次回はWにチャレンジです。