過日、休日に娘が志望する学校の体験入学があり。

 

9:30に学校に着くには、榊原温泉口を6:39発の電車に乗らねばならず。
こういうときに、田舎の不便さを感じますね・・・。
しかも体験入学は16時過ぎまでっていう・・・。
この時間をどう使えばいいの?

 

と思っていたら、夫があとから車で追いかけてきてくれました。
ハゲだけどイケメン!!!
八坂神社の前で合流し、「なにか食べたいものある?」と尋ねてくる夫。
もちろんあります。
すぐさまお店にTEL。
普段、電話も人と話すのも苦手な私ですが、お店の予約だけはまったく戸惑いなく。
めっちゃハキハキしています。
絶対違う回路が働いているんだろうな。
というわけで、電話したところ、最後の2席が空いているとのこと。
相変わらず食に関してだけは強運。
背も小さい、目も悪い、頭も悪い、運動神経は皆無・・・これと言って取り柄がないので、食くらい運をくれてもバチは当たらないと思います。

 

以前からずっと『行きたいお店』リストに入っていた『京都祇園 天ぷら圓堂』です。
天麩羅は大好物なんですが、油切れが悪いと、てきめんに胸焼けするので、なかなかいいお店にめぐり会えず。
期待マックス!

 

まずは先付の『湯葉豆腐』。
わさびとクコの実が乗っています。
いきなりジュレが美味しい!
湯葉の味が濃い!
いいですね〜。

 

こちらの名物だそうな『なんば』。
つまりとうもろこしですね。
カリサク・・・と食感が来て、そのあとに甘さが広がります。
綺麗に実の部分だけが揚がっていて、食べやすくしかも美味しい。
油の重さが一切ありません。

 

こちらも名物の『海老パン』。
これは反則でしょ・・・というくらい美味しいです。
海老好きにはたまりませんよ!
パンなのに、油を吸っているはずなのに重くなく、そこに海老ちゃんの旨味が!
もう1個食べたい気分、満載でございましたよ。

 

きゃー!
才巻海老ちゃんです。
小振りなんですが、揚げ加減が絶妙で中心がうっすらレア。
そして海老の旨味がめっちゃ深いです。
食べていてうっとり。
3尾どころか10尾でも食べられそうでした。

 

エンドウ豆のコロッケ!
これ、すごかったです。
エンドウ豆の中に、エンドウ豆のペーストがぎっしり!
豆以上に豆々しいのです。
実のホクホクとした甘み、そして豆の香りが口いっぱいに広がります。

 

椎茸の海老詰め。
良い椎茸で、火を短時間で通したものは苦手な味にならない・・・と、まさにその通りの味わい。
『きのこ』の良い香りと歯ごたえをギュッと閉じ込め、そこに海老ちゃんのむちっとした風味と食感が、とても高相性。

 

これね、賀茂茄子なんです。
揚げてあるのに、全然へたっていないというか、エッジが効いています。
でももちろん中まで火は通っていて。
これは塩でも出汁でもなく、大根おろしと醤油で食べてほしいとのこと。
確かに!
この潔い茄子の味わいを出汁で殺すのはもったいない。
かと言って塩は弱い。
この生姜とおろし、そして醤油のキリッとした味わいが、茄子を引き立てます。
口内火傷必至です。

 

琵琶湖産の稚鮎。
実は、揚げての方が私が左利きなことに気づき、ちゃんと向きを逆にして揚げてくれました。
こういうの、とても嬉しいです。
淡い身と淡い苦味の味に、季節を感じました。

 

生麩。
初体験です。
なんていうの、麸がいきなり別の食材になっちゃった感じ。
口に入れた瞬間、声が出ます!
それくらい食感が知っている『生麩』と違います。
もう一度、ぜひとも食べたいくらい、官能的な食感でした。

 

琵琶湖の鱒を大葉で巻いたもの。
これって正式名称あるのかしら。
外側の大葉はサクッサクで、中の鱒は大葉に守られて、ちょっと蒸しあがった状態で、ふわふわ!
鱒のクセが、大葉の風味とうまい感じで混ざり合い・・・これも食べ終わるのが惜しかったです。

 

ここに来てズッキーニ!
ズッキーニは焼くかフリッターくらいしか思いつきませんでしたが、天麩羅ね!
外はサクッと、中はとろけるように柔らかくなっていました。
とはいえ、茄子ともまた違う食感で、これはこれでいいなあ。

 

おおお、穴子!
もう語ることなし!
サクサクのむっちりですよ!
鼻から抜ける穴子の香りの素晴らしさよ!
もっともっと食べたい!
・・・と、食べている間中、思い続けていました。

 

口直しのサラダ。
軽いとはいえ、油ものが続いたので、これは嬉しいですね。

 

天丼と赤だし、香の物。
天丼はかき揚げとご飯に分けることもできます。
ほどよい大きさで、最後にぴったりです。
ご飯茶碗と汁物の場所が逆なのは、左利き仕様。
夫のはちゃんと右利き仕様になっていました。

 

つゆはかかっていてもサク感が消えていない、理想的な天丼。
ズッキーニやコーンなどの夏野菜と海老ちゃん。
これね、本当に最後にふさわしい大きさ、そして味わい。
つゆはしっかりしている濃さなのに、かき揚げの前に出ないんですよ。
なので、最後まで「天麩羅を堪能した!」という気持ちになります。

 

ピンクグレープフルーツのシャーベット。
果肉も入っていてさっぱり。
気持ちの良い食事の終わり。

お見送りはお店の外まで。
絶対に再訪しようと誓いました。

ちなみに今回のコースは5500円。
平日だと4000円のコースもありますよ。

ご馳走様でした(*^^*)

 

京都祇園 天ぷら圓堂
京都市東山区八坂通小松町566
TEL 075-551-1488
営業時間 11:30~15:00
       17:00~22:00
定休日 年中無休