ようやく、姉が牙をむく日がやってまいりました。

久々に外観付き『やまき』。
この数日間お手伝いをしてくれた報酬を、ここで払おうというわけです。
何でも食べていいよ、姉!


先付けの、蛍烏賊の黄味噌。
蛍烏賊の頭の部分って、どうしてこんなにコクがあって美味しいんだか。
今って、超旬ですか?


お造り。


画像クリックで、グワンと大きくなりますに。
鯛の松かさ(松皮)と鰹が、「うおっ」と声が出るくらい。
特に鰹!
実は鰹はあまり得意じゃないのですが、コレは別!
臭みが全くなくて炙った皮目が香ばしく・・・脂があまりないので、鰹の身の味がダイレクトに感じられ、まさしく『ザ・鰹』という味。
これだったら、江戸っ子が女房を質に入れても食べたい気持ちがわかります。


『蕨の信田巻き』。
数日前、やはり大将から、油揚げを使った蕨料理を教えていただいていたのですが・・・。
「やっぱり料理屋の料理はちっと違うやろ?」と。
はい、全然違います。
同じ材料を使っているのに・・・。
油揚げに蕨と魚の真薯が巻かれいて・・・蒸してあるのかしら。
そしてこの日は、いつにも増して、出汁が絶好調に美味しい!
姉、飲み干していました。


黒豆の白和え。
和え衣にものすごいコクが。
落花生とかのペーストが練りこまれているんでしょか?
お酒のアテにぴったりです。


キンキの一夜干。
身がふわっふわで、程よく脂が載っていて塩気もあって・・・ご飯欲しいです。


『コシアブラの天ぷら』。
これはM子リクエスト。
是非姉に食べて欲しかったのです。
ワタシ的には、山菜の中でも屈指の美味しさだと思っているのですが。
「コシアブラ」自体を知らなかった姉は、初めての味に大感動。
ていうか、私もこちらに来るまで三十数年間、山菜といったら水煮のワラビくらいしか知らず・・・しかも国産ではなかったので、ほとんど口にせず。
それがこちらに来たとたん、自然の蕨にコゴミにふきのとうにタラの目自然薯雪ノ下・・・こんなに美味しいものがあったなんて!的な驚きの数々。
まさに姉もそれを今、体感しているのですね。
ちなみに上に載っているのは、蕨の天ぷらで、これまた美味しい。
で、周りには稚鮎を塩をして干したものを開いて、揚げたものが。
これまた香ばしくてほろ苦くて・・・。
「たまらない・・・」と、姉は池波正太郎になりきっていました。


『加賀蓮根饅頭の生麩と蟹あんかけ』。
ちょっと前まではこのあん、京芋に使われていましたが、旬を過ぎたということで。
これは、蓮根饅頭にも合いますよ!
ちょっとゆるいとろみが、切った断面に染み染み、染み込んでいくのです。
おさじをお借りして、最後の一滴まで舐めるように食べました。


マイ大好物『白魚と百合根のかき揚げ』。
以前姉と一緒に食べた気になっていましたが、彼女はお初だったようで。
「何で早く言わないのよ!!」と、怒られました。
だって~・・・。


『鯛麺』。
まったく想像していなかった見た目に、やや困惑気味の姉。
が、食べだしたら、
「鯛が美味しい! 鯛ってやっぱり魚の王様だと再認識したよ!」
と、私が食べた時に思わず出た言葉と、まったく同じ。
そう、これは、出汁と梅素麺の酸味とよもぎ白玉・・・すべてが鯛の美味しさを引き出しているのです。
今の時期だけでしょうか、この味は。


ふきとさつま揚げのお惣菜。
・・・これこれ、安心するわぁ~・・・な味。
意外にも冷たいんですよ。
で、冷たいほうが味が染み渡っているのが感じられて、美味しいです。
で、デザート代わりに。


『松阪肉の塩焼』。
今日は最後まで、ガッツリ食べて終わりたいんですよ!


久々の松阪肉。
熟成されて、アミノ酸の旨味たっぷり。
しかも、網で焼いているのため、余分な脂が落ちているので、まったくくどさがありません。
書いていて気づきましたが、カテゴリ『飲み系』にもかかわらず、結構な量食べていますね。
まあ、シェアしているし、横でm子も自分用のを食べつつ、こっちのをつまんでいるし。
そんなでもないですよ。
お姉ちゃん、満足していただけたかしら?
・・・って、私が作ったんじゃないくせに、エラそうなこと言うな!ですよね~・・・。
ご馳走様でした[#IMAGE|S58#]
やまき
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